今月の旬食材の、ソイさんなんですが・・・。

この写真で言うと一番左のお方なんですが、やはり幾つか種類があるよう。
今回ご活躍戴きましたのは、その背中のゼブラ模様がまぶしい・・・シマゾイさんでございます。 (^_^)/

ちなみに、その名の由来はといえば、「この方の、北海道での呼び名」から来るそう。
「そ」を表しますし、「い」を指します。
・・・つまりソイさん、まんま、磯の魚という意味なんですって、へ~え。 (‘_’)

北は、北海道からサハリン、千島列島は太平洋沿岸の辺りに始まって。
・・・そこから南へ下って、富山や島根、朝鮮半島の辺りまでを根城に生息。
種類で言うなら、ズズキ系スズキ目カサゴ亜目メバル科メバル属であるそう。

そんな・・・ソイさんなんですが★

秋から冬にかけて交尾をされるそうなんですが、出産は春になるそう。
・・・なんでも奥方は、体内で卵を受精(!)
その後は、何事もなく普通にお暮らしになり、時至れりで、今度は数千にも及ぶ稚魚さん達を産み出すという、卵胎生のお魚さんなんだそうです。 (^^;)

愛情深そうに感じるんですが、基本は肉食
貝や多毛類(釣りえさでいう処の、ゴカイの辺り)、小型の甲殻類や小魚なんかをお召し上がりになり、シマゾイさんはといえば、体調は35センチ前後にまで成長(!)
水深100メートルの辺りをこよなく愛し、身を守る為の団体行動はさすがです!
・・・沿岸の浅い岩礁をお散歩したり、昼間はその名の通り、岩陰なんかをうろっとされてお暮らしになっているのだとか★

白身のお魚とはいえ、メバルさんより認知度が低く、そのせいでか、比較的リーズナブルなお値段で手に入れる事が出来るんだそうです。

さて、ソイさんは白身のお魚なんですが、その旬は冬から春にかけてだとか。

・・・北のお魚なので、その身はしまっておられますし、美しいので、お仲間のクロソイさんなんかは養殖までもされているそう。
今回はご紹介をしていませんが、かの地では、肝や胃袋、卵巣なども食されるようで、そこが美味しいんだとも、資料に。
・・・うぅむ、なかなか侮れないお方のようです。 (^^ゞ

そんな・・・ソイさんなんですが★
白身のお魚なので、高タンパクで低カロリー!
その良質なタンパク質には、体力向上や代謝の促進、病中病後の体力回復にまでとにかく、うってつけな食材なんです!

ビタミン・ミネラルも、少量ながら含んでいますし、免疫力向上にも効果あり!
・・・今回はご紹介をしていませんが、鍋はもちろん、ムニエルや煮付け、塩焼きでもOK!
寒さが身に染みるこの時期ですが、見掛けたら精一杯、愛して差し上げようではありませんか。 (^_^)/

・・・さて、今月の旬食材なんですが★

もうお一方は、日本人の魂に訴えかける昆布さん、そして大豆さんの両名です(!)
・・・ところで大豆さんの方は、記念すべき「ねんきら、第1回目の旬食材(リンクで飛びます☆)」として、すでにエッセイでご紹介をしているんです★
・・・開設当時よりも、幾分かは資料も増えましたんですが、今回は昆布さんをメインにご紹介しようかと思います。

・・・そしてなんと、昆布さん。
「お江戸の当時ならではの、流通の手段である北前船」に乗って、産地である北海道は松前藩やら、東北の地から意気揚々と旅立ち。
・・・また行く先々で、望まれて根を下ろされて行ったので、とにかく「この国では全国各地に、ご当地昆布レシピがあってしまう☆」という・・・。
もうとにかく、そちこちで顔が広いというお方なんですね。 (^^;)

古くは奈良時代から、贈答用に選ばれていたとも、資料にあります。

考えてみれば、海で伸び伸びとされている処を捕って来るだけですし、こちらを襲ってくるなんて事も、絶対に(!)ありません。
そして、ただ日に干すだけで、有り難い保存食にも。
・・・当時は今のように、よくよく洗浄している訳ではなかったようで、お江戸の料理書には、「昆布はまず、よく洗ってから出汁を取るように」と書かれています。

今では、「お湯に潜らせる位で、出汁を取っています」よね。
でもでも、お江戸の頃だと、とにかくお鍋の中で、グツグツと煮出して出汁取りをしていたようなんです。
・・・当時の昆布は、今のように美しく整えてからの出荷では、なかったのかも知れませんよね★ (゜_゜ )

そして今では、スーパーでもよく見掛ける、おぼろ昆布さんなんですが。

こちらは大正時代になってから、昆布の表面を削って作られるようになったんだとか★
資料を見ると、切り昆布なんかは江戸の後期辺りで作られるようになっていたみたいです。

・・・その頃ともなれば、昆布ももはや、ただ出汁を取るだけのモノではなくなったという事なんでしょうか。
例えば今で言う「お菓子昆布」の類いまでも、出没(!)
ただ干して売るだけでなく、こういったバリエーションが出て来たのを見ると、なんとなく、江戸人の楽しんでいるような様が覗えます。

ちなみに市販されている「早煮昆布」なんてのが、ありますよね。
あれは、漁期前に採ってしまった、まだ若くて未成熟なモノをボイルして、それから干して加工をしたものを言うそう。

種類も色々とありますが、今や様々な形態・加工で昆布さんは、日本の食卓でずっと活躍を続けておられているのです。 o(^▽^)o

・・・ところが、どっこい★

そうはいっても、苦しい第二次世界大戦の頃ともなれば。
「こんな調理法では、どう考えても、とっても美味しくなさそうな・・・★」
といった使用法も、される事もあった訳ですから。

昆布さんというお方は、縄文の頃より、とにかく日本人の長らくの食生活に寄り添い続けて下さっていて・・・。

ある時には、華を添えても下さったり。
またある時には、苦行を強いられてしまうという、・・・本当に無二の親友のようなお方なんです。。。

昆布さん、ホントに長らくお世話になっているんですね。。。
思わずその手を、そっと握りしめたくなるような・・・、そんなお方なんです。 (´_`。)

はてさて、昆布さんにも、それは幾つか種類があるよう。

マコンブやリシリコンブ、ミツイシコンブなどなど。
他にガゴメコンブにナガコンブ、オニコンブなんてのもあります。

商品としては高級な順に、真昆布、羅臼昆布、利尻昆布、日高昆布(三石昆布)、長昆布といった具合に。
・・・コンブ目コンブ科の海草だそうで、振り返れば日本人という人種は。
およその国に比べて、とーーーっても(!)海草を愛している国なんだそうです、へ~え。

昆布さんは何でも、胞子で増殖をするんだそうで、その胞子の大きさはといえば、5マイクロメートルほど★

・・・2本の鞭毛を持っていて、それで広い海の中を、ゆらゆらと泳ぐことも出来るんだそうです。 (゜_゜;)

そして、「この辺りで手を打とうかしらん★」と周囲を眺め回し、よっこらといった感じで、海中の岩かなんかに定着。
そこから(とにかく、海草なんで★)発芽をしてから、雄と雌の配偶体が出来て来て、この卵子と精子が仲良くタッグを組んで成長をしていくという、、、
なんだか、とっても不思議なお方なんです。

生活圏は、5~7メートルの深さの海の中☆

けっこう、気楽に生きておられるようにも見えますが、実は昆布さん。
1年ほど経ったところで、一度は立ち枯れてしまうのだそう。 ∑ヾ( ̄0 ̄;ノ

・・・ところが、「根っこの部分だけは、しぶとく生き抜き」、そこからまた育ち始めて、今度は以前よりも分厚く、たくましい昆布さんへと成長をされていくのだそうで、、、
・・・私たちがお世話になっているのは、この方々なんですね。

2メートルから、長くて10メートル以上にもお育ちになるそうで、そこまで行くと幅も60センチくらいになるんだそうです。。。

ちなみに、昆布の種類によっては若干、出汁の色も違っていたりしますよね。

・・・あれは、緑色はクロロフィルで、茶褐色ならカロテンなんだそう。
昆布さん、その語源はというと、古くは海草、とくにワカメを指して「メ」と呼ばれていたのだそうで。
日本最古の和歌集、万葉集では「軍布」と書かれていたり。
他には「海布」、「海藻」に「和布」・・・などなど。

平安時代に出版された、日本最古の薬物辞典「本草和名(ほんぞうわみょう)」では、「ひろめ」とか「えびすめ」とも呼ばれていたとか。
・・・うーむ、これって、商品名で見たことがあったような。。。

もう一つの旬食材、大豆については、「枝豆の回」で随分に触れてしまっていたんですが、、、
やはり昆布も同じ処は、陣中食としても双方に、大活躍(!)をされていたよう。
・・・そして昆布の旨味は、グルタミン酸。
後にこちらが研究をされて、かの有名な「味の素」にまで発展をしていくんですが、その当時の陣中食だと、固いままで囓っていたりしたんでしょうから。
美味しく付き合えるハズなのに、そうもいかない時期もけっこうに長らくあってしまっていたなんて、何だか切ない気持ちになってしまう・・・はわゆサンです★

ちなみに、昆布の一番だしは、お吸い物に。

二番だしは、素材や調味料の味を引き立てるので、味付けをしっかりする食材に向いているそう。

そして、その栄養はといえば、何と言っても水溶性の食物繊維であるアルギン酸に、フコイダン(!)
糖質や脂質の吸収を抑えて下さいますし、コレステロールの上昇もしっかりと羽交い締めに!
またフコイダンさんには、免疫力アップの効果も期待アリ!

海草なので、ミネラルはふんだんに含まれていますし、含まれるヨウ素には、代謝アップのパワーがありますが、これまた「食べ過ぎると、甲状腺の機能を下げてしまうそう」なので、その辺りにだけは、ご注意を。(疲労や、むくみの原因になります★)

また色素であるフコキサンチンには、体脂肪を燃やしてくれるパワーもあるそう。
・・・なんだか、絵としてはとーーーっても地味なんですが、なんだかんだ言って、昆布さん。
底知れないパワーを、そちこちでお持ちではないですか・・・。
今一度、よりよく見直して、丁寧に愛して差し上げようではありませんか。

シマゾイの栄養と効能

シマゾイの栄養

タンパク質、脂質、ビタミンA、B2、E、カリウム、マグネシウムなど

シマゾイの効能

体力回復、疲労回復効果、免疫力向上、代謝促進ほか

コンブの栄養と効能

コンブの栄養

アルギン酸、フコイダン、ミネラル、フコキサンチン、グルタミン酸

コンブの効能

生活習慣病予防、老化予防、骨粗鬆症予防、風邪予防、消化促進ほか