今月の旬食材の玉ねぎは、ユリ科の植物なんだそう。

senshutamanegi_b2-01原産地は、東南アジアとか、地中海沿岸とも。
日本には明治の初め頃に栽培が始まったそうで、まずは北の大地、北海道に根を下ろします。

・・・というのは、玉ねぎさん★
寒い土地での暮らしがその身に合うらしく、実は(!)
氷点下でも生きながらてしまうんですが、逆に25度を越してしまうと、育たなくなってしまうんだそう。 (゜-゜)
浴びた日光の量で育ちが違うんだそうですが、まずは北での暮らしが板についてから、ようよう、大阪にもお暮らしになられたよう。
で、土地の名産(泉州玉ねぎ)にまでなられたとか。
・・・ご出世、おめでとうございます。。。

ところで、日本で一番出回っているのは、よく見掛ける皮が黄色い、黄玉ねぎ。

玉ねぎには、辛玉ねぎと甘タマネギ、大きく2種類に分かれるんだそうで、こちらはもちろん前者の方。(つまり、辛い方★)
春蒔きと秋蒔きで育てるそうですが、収穫が一番多い時節は、もちろん夏。
450-2012060108184080383日本はアメリカに次いで、世界第2位の玉ねぎ生産国なんだそう。

・・・さて、玉ねぎがどのように育つかといえば、・・・これは、北海道の場合なんですが★

春になるとまず、種から細ネギがひょろりと伸びて来ます。
太陽の日差しが玉ねぎを育てるんだそうで、そのうち(地面よりも、ちょっと上の部分★)がどんどんと膨らんでゆき、十分に肥大したところで、葉であるネギの部分がパッタリと倒れるんだそう。 (^^;;
それが収穫の合図で、ちなみに種は例の、ネギ坊主の中に出来るんだそうです。

・・・ところで、はわゆサン★

r-00139「玉ねぎは、根っこ」だと信じていたんですが、実は「葉の部分である」事を今回、初めて知りました・・・。 (^▽^;)

葉の下の部分(「葉鞘」と呼ぶそう)
が成長して、重なり合って球体になったんだそう。
・・・そういえば「玉ねぎって、1枚ずつ剥がせます」もんね★
この部分の別名を、鱗茎(りんけい)とも呼ぶそうです。
日本各地、その土地の日光量に見合った品種で今は、育てているとか★

日本には、黄玉ねぎが一番出回っているんですが。

13シャロット(フランス料理に欠かせないらしい★)という種類やら、赤玉ねぎ(別名、紫玉ねぎ)。
その他、小玉ねぎ(ペコロス)白玉ねぎなんていう品種があるそう。

また、葉玉ねぎなる品種もあって、こちらは「若い内に収穫した、早獲りの玉ねぎ」だそうで、まさに、長ネギと玉ねぎが合体したような食材なんです。 (^◇^;)
春先の短い間にだけ出回るんだそうですが、玉ねぎの部分は玉ねぎとして使い、葉の部分は、こちらはぬたにしたりと、ネギとしても使えるとか。
・・・ちなみに、赤玉ねぎだけが、甘玉ねぎの分類に入り、それ以外は辛玉ねぎになるそう。

はてさて玉ねぎの歴史は、海外では古く・・・。

1_022003000007古代エジプトでは、ピラミッド作りに借り出された人足に、パワーを付けさせるためにニンニクと玉ねぎを与えていたという記録が、かの有名なお墓の壁画にまでも、残されているんだそうです。

・・・ニンニクは判りますが、玉ねぎに一体、そんなパワーがあるのでしょうか・・・と思って調べてみると、ドンドン(!)
旧約聖書や、千夜一夜物語にまでも、精力剤として登場するお話まであるそうです。 ( ̄_ ̄ i)

ここ数年、「健康の為に、酢玉ねぎを摂ろう(!)」というブームが往来(!)

ねんきらレシピアドバイザーの飯嶋先生も健康誌などで多くのレシピを紹介されています。
はてさて、玉ねぎには一体、どんな効果があるのでしょうか。

r-00013玉ねぎといえば、包丁で切っていると涙が出ますよね。
あれは硫化アリルという成分で、揮発性なんだそう。
・・・なので生で切れば揮発してそちこちに飛びますから、目が痛くなったりするんですが★
これをまた炒めたり、煮たりすれば、硫化アリルは、プロピルメルカプタンなる物質に変貌するので、今度は甘みのある成分へと変わっていきます・・・。
そういえば、炒めた玉ねぎって、甘いですよね。 (゜-゜)
何しろ揮発性なので、目が痛くて辛い時には、換気扇をガンガン回すと良い、・・・なんていうアドバイスまで、ありました。 (^_^;)

さて硫化アリルの成分の1つ、アリシンについてなんですが★

これまた、身心の疲れやら夏バテを癒してくれるんだそうで、イライラや不眠症にまでも効果を発揮(!)

はたまた、胃液の分泌を活発にしてくれるので、食欲増進効果にも。
r-00216善玉コレステロールも増やしてくれる頼もしい味方なんですが、その血液サラサラ効果は、生活習慣病にも一役買います。
ところがその成分、生でなければ、その効果が失われてしまうのが、辛い処なんです。

また玉ねぎには、ジスルフィド類という成分も含んでいるそうで、こちらは血糖値を下げて下さるそうですし、グルタチオンという肝臓の解毒を助ける成分までも。

また昨今では、つい捨ててしまっている「黄色い皮の部分にも、薬効がある」のが判っていて、これはケルセチンという色素で、煎じて飲めば活性炭素を撲滅(!)して下さるんだそうです。

とにかく、様々な効能のある例の・・・硫化アリルさんなんですが★

水溶性なので、水に晒してしまうと、その効能がどんどんと薄れてしまう傾向に。
そのパワーを戴きたい方は、お酢を使って乗り越えて欲しいと、資料にあります。
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・・・とにかく、「強い殺菌力を持ってもいる、硫化アリル」さんは、辛いほどに威力があるそうで、そして辛いほどに、腐りにくい★
その持つパワーは、たとえば肉や魚の臭みを消して下さったり、旨味成分でもある玉ねぎのグルタミン酸は、肉などの旨味を増してくれます。

また玉ねぎには発汗作用や、解熱の効果もあるそう。
咳や痰を鎮めるともありますので、風邪の初期に食べたり、玉ねぎの絞り汁をお湯で薄めてうがいをすると良いとも。

r-00243またその皮を煎じて飲めば、高血圧予防。
殺菌性の高い玉ねぎを食べれば利尿や便秘、虫下しにも良いとありますし、脂肪燃焼効果もあるそう。

・・・玉ねぎさんは、日本の洋食文化と共に発展をされた方ですが、日持ちはするし、これほどの効能を様々にお持ちであられたとは・・・。
心を入れ替えて、愛して差し上げようではありませんか。

玉ねぎの栄養と効能

玉ねぎの栄養

果糖、ブドウ糖、蔗糖、カリウム、亜鉛、ビタミンB1、B2など

玉ねぎの効能

生活習慣病予防、疲労回復、精神安定、食欲増進、抗ガン化作用ほか