ねんきらカメラマン、永井氏の言うことには★
セロリはかつて、保存が難しい食材であったとか★
新聞紙に包んであっても、外に置いておけばすぐに葉っぱが黄色くなって、萎びてしまうんだそう。
・・・そこはさすがに、冷湿地に産まれ育つお方だからでしょうか。
なので、
「冷蔵庫が普及してから、やっと流通するようになったんだよねぇ~」
とのお話でした。
文明の利器、冷蔵庫の登場というのは、食材の普及に大きくかかわっているのですね。
なんとなく、再確認をしてしまいました。 (^_^;)
・・・さて、そんなセロリさんなんですが。
一説によると、文禄・慶長の役(つまり、朝鮮出兵の折)に加藤清正が持ち帰ったとも(!)
原産地はヨーロッパで、それから中国の方に伝わっていったというお方ですから、もちろん朝鮮にも生えていたのでしょう。
・・・珍しいモノだから持ち帰ったのか、それとも戦役で食べる物が余りにもなくって(何しろ、余りにも食糧不足で、天井のネズミまで食べていたとか、色々と語られてますよね★)。
だからもしかして、帰りの船旅の食糧として持ち帰ったモノなんでしょうか。
・・・謎は多くありますが、その説から「清正人参」との別名があるそうです。
セリ科の植物で、またもや別の名前では、オランダミツバとも。
1~2年草で、茎は直立に伸びて枝別れ、高さが50~ 100センチ位に育つとか。
清正伝説があるくらいですから、日本にはなので、1600年代にやって来たと言われてますが、強い香りのせいもあってか、すぐさまには普及せず★
その後は、別口でオランダ人が長崎に持ち込んで来てとか資料に。
・・・おぉ、だか ら、オランダミツバとも呼ばれているんですねぇ、ナットク。
とにかく、セロリさん。
人さまには余り好かれずにナリを潜めて過ごし、明治を超えて、大正になってからようやくに、長野県は玉川村にて栽培が始まりました。
東京に出荷をするようになるんですが、やっぱり世間に広く普及をするようになったのは、その時代もまたもや通り越しての、昭和に入ってからなんだそう。
こういった野菜はやっぱり、夏が旬かなと思っていた・・・ はわゆサン★
実際には、長野で作られているのが夏場を中心に流通。
冬は静岡産が多く流通を、されているとか。
種類としては黄色に緑、中間種とに分かれ、日本では中間種が多く栽培。
葉っぱや茎を食べるだけではなくって、その実は乾燥させれば、香辛料として使われているとも。
・・・けっこう、活躍の場があるんですねぇ、セロリさん。 (゜-゜)
また、セロリの一変種で「セロリアック」なる品種が、あるそう。
それは、葉っぱをというより、その根を食用に。
・・・何しろ、葉っぱは苦くて美味しくないので、そのふさふさと育った根っこを(ゴボウやニンジンみたいな)根菜類として、生で食べたり、焼いたり茹でたりして食べるんだそう。
・・・そういえば日本でも、芹の葉の部分はもちろん、根っこまでを鍋にして食べるお土地柄(宮城県)だってあります。
セロリと一口に言っても、色々とあるのだなぁと、驚かされます。 ( ̄_ ̄ i)
・・・そしてこれは、根菜類はみんなそうなんですが、葉っぱを付けたままで流通してしまうと、葉っぱが根っこの栄養を吸って、食べるハズの根が萎んでしまうので、「根っこだけの、単体での流通(!)」なんですって、へ~え。
そんな・・・セロリさんですが★
ローマの辺りではまず、薬として着目をされました。
整腸作用やら、強壮作用、そして香料としての使用から始まったとか。
ビタミンAやCやカリウムなどを多く含み、上記の他には鎮静作用も。
そして、その豊富な食物繊維は、コレステロールを下げる効果までもあるんだそうです。
また、セロリ特有の香り(アヒインやセネリンが、主成分)には、生食をすれば食欲増進効果も伴い、精神安定や、頭痛にまでも効果があるとか。
またセロリを常食をすれば、その含まれるメチオニンは、肝機能アップにも(!)
・・・その栄養分は茎よりも、葉の部分に多いという事なので、ぜひとも葉っぱごと愛してあげましょう。
火が通せば、香り成分が増すとあります。
昔は余り愛されなかった分、これからは愛おしんで差し上げようではありませんか。
セロリの栄養と効能
セロリの栄養
カロテン、ビタミンB1、B2、C、E、食物繊維、カリウム ほか
セロリの効能
食欲増進、高血圧予防、便秘予防、ほか