ゴボウは、かつてはヨーロッパでも食用する事があった・・・らしいのですが★
今は食用にするのは、日本だけなんだとも(!)
野生種は、ヨーロッパから中国は東北の辺りとか言いますが、縄文時代の辺りで、日本には草木として
入って来たとか・・・来ていなかったとか★
正式に伝来したのは、中国を経て日本に(本来は「薬草として」)とか言われております。
・・・牛蒡サンは、キク科の野菜で、関西では根の短い品種が多く。
逆に関東では、長根の品種が愛されているのだとか★
春蒔きと秋蒔きがあり、春なら秋~冬にかけてへの収穫の運びに。
秋蒔きならば、翌年の6月以降に収獲となりますが、同じ土壌での連作は不向きとあります。
主に根を食べますが、葉の部分を食べる地もあるそう。
・・・ちなみに、真ん中に空洞の空いている「堀川ゴボウ」なる品種があります。
これは、本来はよくある細いゴボウだったのが、豊臣秀吉の栄華が薄れた辺りで、聚楽第(という事は、大坂★)のお堀が、市民の掃き出した塵芥で満杯になってしまったなる時期があり・・・。
ここにどうも、捨てられていたゴボウの尻尾かなんかが(何しろ、ゴミで満杯だったくらいですから、栄養事情は良かったでしょうから)いつしか芽吹き★
・・・考えようによっては、1年で育つ処を、2年越しで生育してしまったので、ぶっといゴボウに育ってしまった(!)という品種なんだそう。
このゴボウの調理法としては、一番古いのが室町時代から続く、この「ねんきらレシピ」でもご紹介をしている・・・たたきごぼう。
室町後期の、公家の日記にも登場している料理だそうで、お江戸の頃には、正月料理の定番にまで出世を果たしたというから、驚きです。。。 (^_^;)
ゴボウの調理法は、はわゆサンの想像以上に多くあり★
きんぴらごぼうは、19世紀初頭(つまり、十代将軍家治の時代辺り★)から始まったそうですが、牛蒡を笹がきにする技法は、江戸の初期に産まれたとも。
・・・お茶席では、ゴボウを茹でて叩いて、米粉や砂糖を加えての牛蒡餅なんてのも、古くから作られていました。
揚げたり、煮たり。
牛蒡は、広く慕われていた食材のようです。
その慕われようは、言いまわしの一つにも多く例えられ、たとえば他者を振り払って抜き去ってしまう「牛蒡抜き(!)」とか。
はたまた、お正月の注連飾(しめかざり)の一種としての「牛蒡注連(ごぼうじめ)」やら、反物の染めで「牛蒡縞(ごぼうじま)」。
犬や猫で、尻尾の短いのを指しての「牛蒡尻(ごぼうじり)」・・・などなど。
俳句の季語でも、「牛蒡抜く」やら「牛蒡蒔く」などなど、色々に見受けられます。
そんな・・・牛蒡さんですが★
成分の8割は水分(!)なんだそうですが、特出したビタミン類も含んでいません。
ところが(!)
何といっても「牛蒡サンの奥義は、食物繊維の宝庫(!)」
・・・何故って、本来は・・・この食物繊維。
水溶性か、不溶性かとで分かれ、これは両者が揃わないと活躍が出来ないという、難しい代物なんだそうですが、どんな食材でもそれは、大抵はどちらかしか持ち合わせがなく、、、(^^;;
ところが、牛蒡サンはそうではありません(!)
両者を併せ持つ牛蒡サンは、スーパーヒーローなのでございますっ!
・・・はたまた、牛蒡サンは「食すれば、腹持ちが良い」ので、この時期の食べ過ぎまでを防ぎ、コレステロールを体外に排出して下さいます。
利尿作用もあって、むくみ解消(!)
また、アルギニンという成分は、精力増進に繋がり、もともとが薬として日本に入ってきたからか、「咳や痰には、擦りおろして飲用」をしたり、あせもや、虫刺されなどには、皮膚に擦りおろして貼ったり、はたまた刻んで風呂に入れれば、効果がある・・・などなど。
民間療法でも、大活躍の野菜なんです。 ( ´ ▽ ` )ノ
・・・ただ、アレルギーを持つ方は、取り過ぎにはご注意を!
これからの時期、大事に取り入れていきたいお方です。
さて、カレイの方にまいりましょう。
カレイ目カレイ科で、俗に「左ヒラメの、右カレイ」と言いますが、よくよく調べてみますと、逆に目が付いているカレイもいるそうで、、、
ヒラメとカレイ、あえて言えば口が小さいのがカレイだとも★
ヒラメとカレイ、両者共に稚魚の折には、普通に左右に目が付いた姿・・・なのですが★
大きくなるにつれて、身体が平たくなるばかりか、目が右の方に寄っていって、ついでには、浮き袋までなくなって(!)の、底生の生活に合うよう成長!
両目のある側を上にして、海底に横たわって生活を致します。
ヒラメよりカレイは、絶対に勢いよく動くエサでなくても釣れるとか★
目のある側の色は、黒褐色から褐色で(写真は、赤カレイ★)、砂や泥に潜っての保護色に。
その名の語源は、古名が「「カラエヒ(カラエイ)」であったのが、「カレイになった」とも。
平安中期の「本草話名(ほんぞうわみょう・日本最古の薬物時点)」に、「加良衣比(からえい)」と書かれているそうですが、「エヒ」とは魚の「エイ」の事。
身体が平たい事からどうも、カレイは、エイの一種と考えられていたようです。(゜-゜)
この「カラ」とは、「枯れる」の意からとも。
表側の皮の色が、大抵は黒や褐色だったりする事から、「枯れたエイ」で「カレイ」と呼ばれるようになったとか★
刺身に煮付、天ぷらやフライ・・・などなど。
さまざまな調理法で楽しまれているカレイさんですが、今回の撮影で手に入ったのは、「赤カレイ」という種類。
・・・こちらは、生食には向かないのだそうで、カレイの種類によっても高級種やそうでないもの、調理法もそれぞれ、向き不向きもあるようです。
・・・そして、白身の魚はとにかく!
脂質が少ないばかりか、ヒレの付け根の肉は「エンガワ」と呼ばれ、コラーゲンの宝庫(!)です。
・・・このエンガワ、熱で一旦コラーゲンが煮溶け、温度が下がるとゼリー状に固まりますよね。
これは、「煮凝(にこごり)」と呼ばれ、江戸時代の調理書でも紹介されていますが、あの当時は魚の煮汁に、更に寒天を加えて仕上げていたようです。(゜-゜)
そんな・・・カレイさんですが、さすがは白身魚(!)
高タンパク低脂肪で、良質なタンパク質は体力向上に一役買います。
新陳代謝を上げて下さいますし、免疫力アップ・・・などなど、白身の魚というのは、身体の弱い方やお年寄り、果てはダイエットにも最高の味方とも言える食材なんです。
含まれるコラーゲンはもちろん、美肌効果も。 (^_^)v
また、含まれるビオチンは、脱毛や白髪予防、疲労回復にも一役買います。
これから、愛していこうではありませんか。
ゴボウの栄養と効能
ゴボウの栄養
食物繊維、イヌリン、アルギニンなど
ゴボウの効能
むくみ、美肌、精力増強、便秘、抗酸化作用、生活習慣病予防ほか
カレイの栄養と効能
カレイの栄養
タンパク質、ビタミンA、B、C、ナトリウム、カリウムなどのミネラルなど
カブの効能
体力回復、疲労回復効果、美肌効果、脱毛・白髪予防、代謝活動の促進など