フキといえば・・・はわゆサン★

「実家の庭に、よく自生しているモノ」しか、よくよく注意をして見たことがありませんでした。 (^_^;)
今回、旬食材という事で、初めてスーパーで売られているフキをまじまじと手に取り、見てみたのですが・・・おや?
はわゆ家自生のフキは、身の丈15センチくらいだったハズですが、巷のフキって、けっこうに大きいのでは・・・???

調べてみますと、はわゆ家のフキはどうも、「野ぶき(山ぶき、又は山ふきとも)」と呼ばれる種類のモノらしく。
野生種のフキで、それでも育てば30~40センチくらいには、育つそう。
佃煮にしたり、きゃらぶきには向く、とあります。
・・・ですが、はわゆ家の貧弱な庭の土では、どうも15センチ程度にまで育つのが精一杯だったのかも。。。
それでも春になれば、フキノトウも楽しめて、はわゆ家を長らく楽しませてくれた馴染み深い食材なのでした。

そんな・・・旬食材のフキさんなんですが★

原産地は、日本とあります。
キク科フキ属の多年草だそうで、そういえば(!)

・・・いつもツボミで食べちゃってしまうので、まったく気付いていなかったんですが、フキのツボミにあたるフキノトウっていえば、そういえば花は黄色かったような・・・。

フキノトウは早春に顔を出しますから、冬に黄色い花を咲かせるところから、冬黄(ふゆき)が詰まって、フキと呼ばれるようになったとか。
はたまた、「布々岐(ふふき)」と古くは呼ばれていただとか、茎に息が吹き込めるからであるだとか、その名の発祥にも幾つか説があるようです。

日本原産だけあって、日本人には古来より愛されていました、フキさん。
資料によれば、そちこちでその名が上がります。

例えば、7世紀といえば・・・聖徳太子がどうとかいってた時代でしょうか。
「山背薗進 蕗六束」なんて文字が、長屋王邸跡から発掘されたとされる荷札(木簡)に書かれていたり。
栽培が始まったとされる平安時代では、「本草和名(日本最古の薬物辞典)」という書物に、その名が見られたり。
・・・はたまた、「延喜式(えんぎしき:当時の法式である律令の施行細則)」に、フキの記録が残っていたりと。
馴染み深いお方なんですが、広く栽培が始まったのはやはり、お江戸の頃からなんだそう。

ところで、野生のフキには、雌雄があるそう(!)

フキはまず、蕗の薹(フキノトウ)、つまり花芽が先に地上に顔を出すのですが・・・。
「この花には、オスとメスとがある(!)」んだそうで、まずは雌花が受粉して結実、後にタンポポのごとく、綿毛を付けた種を飛ばして繁殖をするそう★
そういえば、タンポポもキク科の植物でしたね。 (゜_゜)

・・・ところが、スーパーで一番多く出回っている、愛知県産早生フキさんだけ(!)なんですが、この方だけは、全部が雌株しかいない(!)らしい・・・。
なので受粉が出来ず、栽培については、地道なところで、地下茎の株分けだけで行われているんですって、へ~え。

・・・ちなみに、愛知県では、江戸時代からフキの栽培が盛んであったそうです。
フキノトウを栽培しているのは、日本だけなんですって、これも以外なような、そうでもないような・・・★ (‘_’)

・・・フキは、地上にまず、「花芽(フキノトウ)」と「葉の部分」が顔を出します。

そして、いつもはついつい、煮物とかで食べている部分を「茎」と呼んでしまってますが、正式には、「葉柄(ようへい)」と呼ぶそう。
・・・「葉と茎の接続部」という意味なんだそうで、じゃ逆に「本物の茎の部分は何処」かといえば、実は、「地下茎」になります。

・・・地中で横に這うように、伸び伸びと根付いている部分で、時折地上へ、ひょっこりと顔を出しては、
「あら、太陽が眩しいわ♡」
なんていって、その身を光合成で緑色に変えて育っていくんですって、へ~え。
ちなみに、この地下茎は、有毒なんだそうですから、ご要注意を! (^_^;)

また、フキの種類についてなんですが★

北海道や東北には、もともと巨大なフキさんが自生しておられたので、これを栽培していったのが、かの有名な秋田フキ!
・・・葉の直径が1メートル、高さは2メートル程にもなるそうで、傘にも使えるくらいな大きさ(!)を誇っておりますが、その肉質は厚すぎ、しかもとーーーっても苦いので、昨今では主に、砂糖漬の材料として使われているんだとか。 (゜_゜ )

その他、量は少ないけれども、柔らかくて苦みの少ない「水ふき」というのが、京都や奈良で少量ですが、栽培をされているそうです。

そんな・・・フキさんなんですが。

カリウムが豊富で、苦みの成分である「アルカノイド」には、新陳代謝を活発にするパワーがあるそう。
皮膚や粘膜を守ってくれるビタミンBはもちろん、含まれるフキノール酸には、免疫力アップに生活習慣病予防やら、アレルギーなんかにも効果あり(!)
含まれるフキノリドには、胃腸の働きを助ける効果もあるようです。

・・・フキの栽培種は背が高いし、葉っぱも大きいのですが、アク抜きさえ上手くすれば、ここも炒め物やら佃煮、甘辛煮なんかでイケるんだとか。
この時期、積極的に愛して差し上げたいお方です。 (^_^)/

さて、もう一つの旬食材、ホウボウさんに参りましょう。

はわゆサンにとっての、ホウボウさんというのは★
・・・はわゆ兄がよく、千葉に釣りに行って居た頃の事なんですが、10~15センチくらいの処で、よくこの方を釣っていた・・・そんな想い出があります。

見るからに赤い体色、そして鎧兜を着けた武士を連想(?)
・・・想像力が大変に豊かに感じるんですが、ホウボウさんはそんな処から、たいへんお目出度いお魚(!)として、お祝い事に使われるのはもちろん。
お江戸の頃なら、その上質さゆえか「君の魚」として上流階級の方に多く召し上がって戴いていたお魚なんですって、へ~え。 (‘_’)

カサゴ目ホウボウ科のお魚なんだそうで、北海道から南にかけて生息。

沿岸なら浅い辺りに、水深100~600メートルほどにかけての砂底やら、砂泥底をこよなく愛し、冬になると、寒いからと言って南へ向かい。
・・・暖かくなれば、エコな環境を求めて、北上をするという移動が好きなお魚さんなんだそうです。

その産卵期は、3月から5月にかけて。
卵は、1.2ミリくらいの分離不正卵で、それが、水温が15度くらいになってくると、4~5日くらいでお産まれになります。
さてその大きさはと言えば、3.2ミリほどなんだそう。

・・・しばらくは、己自身がプランクトンとして、ふわふわと浮遊してお暮らしになります。。。
それが、今度は自らプランクトンをお召し上がりになるようになり、徐々に成長(!)

産まれたばかりの頃は、真っ黒なお姿で夜行性なんですが・・・。

それが徐々に、底生のエビやらカニ、二枚貝にゴカイといった多毛類、そして小魚なんかを愛していく内に、体色が赤っぽく変っていきます・・・。

胸ビレが緑色へと変っていき、1年でようやく13センチほどに成長・・・。
そして2年で20センチ、3年で25センチ、4年目で27センチ。
最長で40センチほどまでと、とにかく、ホントにゆっくりとお育ちになるお方なんだそう。 (^▽^;)

ところで、その名前の由来についてなんですが★

漢字では「竹麦魚」や、はたまた「魴鯡」と書くようです。
・・・頭が角張っているから、「方頭」という名前になったのだとか。
はたまた、鰾(うきぶくろ)を振動させて出る音が、「ほうぼう」と聞こえるので、その名になっただとか。

・・・ホウボウさんって、なんでも平素は、胸ビレを使ってハゼの如く、海底を這い歩くように移動をするそう★
なので、「這(は)う魚」からその名が付いたとも。

「ボウ」は、魚名語尾だともありますが、泳ぐ時には、この胸ビレを畳んで、身体をくねらして泳ぐんだとか・・・。
なんとも、個性的なお方のようです。

オスかメスかも、30センチ以上にならないと見分けられないという・・・ホウボウさんなんですが★
見るからに、頭デッカチ!
白身のお魚で、身の部分以外でも、肺や心臓、鰾(浮き袋)までも湯がいて食べる土地柄もあるとか。

・・・白身のお魚なので、高タンパク☆
でもでも、白身ながらに脂がけっこうに乗っていて、それが体力の向上や疲労回復、病前病後の体力回復にも役に立ちます(!)
そしてその身は、以外とカルシウム含有量の多いお魚なんだそうで、骨粗鬆症の予防にまでも一役買うそうです。

焼くと身が締まり過ぎ、というお方もいるので、今回はご紹介していませんが。
もちろん、お刺身や鍋にも、そして煮魚に向いていると資料にあります。

ホントに美味しいお魚ですし、時期が来れば庶民のおサイフに優しい価格にもなって下さいます。 (^_^)v

ちょっとヌルっとしてますが、見た目よりも捌きやすいお魚だと、調理担当の飯嶋先生も仰っていました。
変っているけど、食べれば美味しい・・・。
そんなホウボウさんも、どこかで見掛けたなら、愛して差し上げようではありませんか。

フキの栄養と効能

フキの栄養

食物繊維、カルシウム、カリウム、β-カロテン、鉄分など

フキの効能

生活習慣病予防、新陳代謝向上、便秘予防、咳止め、アレルギー軽減ほか

ホウボウの栄養と効能

ホウボウの栄養

タンパク質、脂質、ビタミンA、B、カルシウム、マグネシウムほか

ホウボウの効能

体力回復、疲労回復、免疫力向上、骨粗鬆症予防、代謝アップほか