・・・今でこそスーパーでも、当たり前に並んでいる・・・ブロッコリーさんですが★
日本にやって来たのは、明治の初期頃のようです。
和名は「メハナヤサイ」とか、「ミドリヤサイ」・・・などなど。
ブロッコリーの一房が、実は、たくさんの花蕾(からい)の集合体なのだとか(!)
だからか、日本にやって来た当初は、食べ物というよりも、観賞用として活躍をしていたようです。
そういえば、ブロッコリーさん。
野生キャベツの栽培変種らしく、だからこそ、キャベツと同じアブラナ科の野菜なんですが★
・・・あちらもそういえば、「日本にやって来た頃は、観賞用(!)」だったのが、だんだんと食用としての認知度を増していったのでした。
新しい文化には何となく、ぼちぼちと慣れていくのが・・・日本人の気質なのでしょうか。(^_^;)
そういえば、はわゆサンが子供の頃。
緑のブロッコリーなんて、殆ど東京(場末の、小金井市★)では、見掛けませんでした。
資料を見ると、「真ん中の花芽が白い、カリフラワー」なら、常温でも変質はしませんので当時から流通はしていました。
ところが、「緑のブロッコリーは、すぐに変色が進んでしまうので、低温保存をしないと流通できなかった(!)」と、資料にあります。
今では、ブロッコリーが8割、カリフラワーが2割といった人気の具合になんだそうですが、技術の革新のおかげで、存在感を増していった野菜のようです。
ところで、この方の原産地はというと、イタリアを中心とした地中海沿岸なのだとか。
かの地では、この緑のブロッコリーも、カリフラワーも、一緒に表記(!)されているのだそうで、・・・そこが何とも、イタリア人気質だから・・・??? (^◇^;)
もとが白であったのが、突然変異で、緑のブロッコリーが産まれたと、資料にあります。
なんだか、そんな事にまでも、ビックリしてしまいました。
食文化史には、1874(明治7)年!
四国は松山の土地でも、ブロッコリーの栽培が始まったなる記述があります。
・・・第二次世界大戦を超えて、本格的に栽培が拡大(!)
1980年代になって、(例の、低温保存技術のおかげで)今のように広く普及するようになった野菜なんそうです。
そういえば、結婚式でよく、花嫁さんがブーケを投げますよね。 (゜-゜)
受け取った方が、次に花嫁さんになれるという・・・まぁ、煎ってみれば、幸せのお裾分けなんでしょうが、最近ではお婿さんがこのブロッコリーを投げて、受け取った殿方が、次の幸せなお婿さんになれるなる、そんなイベントがあるようです。
・・・たしかにブロッコリーさんは、花蕾の束ではありますが、なんとも不思議で、面白いイベントですよね。
はてさて、そんな・・・ブロッコリーさんですが。
なんといっても含有量が多いのは、天下のビタミンCです(!)
ブロッコリーは熱を通して食べますが、茹でてしまうと、この栄養は水に溶けてなくなると言われているんですが★
この方の場合は、それでも多くを残してくれているというのが、嬉しいところです。
また、含まれるスルフォラファンには強い殺菌作用があるので、抗ガン化作用や、ピロリ菌抑制の効果までもあるとか。
食物繊維も多くて、もとが野生のキャベツなので、胃潰瘍防止の効果も。
ビタミンAは粘膜も守ってくれますし、寒くなっていくこの時期、積極的に愛していきたい野菜です。
さて、もう一つの旬食材、鱈の方にまいりましょう。
さすが冬を代表する海の味覚、鱈さんなんですが、日本では古く、室町の末期頃より、そちこちで「鱈汁」として愛されてきたようです。
一番多いのが、塩味。
・・・他には醤油で仕立てる澄まし汁やら、味噌味なんてのもあるそう。
東北や北陸の郷土料理としても、知られていますよね。
タラの種類はといえば、マダラにスケトウダラ(スケソウダラ、とも★)。
他にコマイとか、ヒゲタラなんてのがいるそう。
普通は、「タラといえば、マダラ」を指すそうなんですが、そういえば市販の鱈子(タラコ)は、実はスケトウダラの卵であるのは皆さん、ご存知ですよね。
北海道の辺りでは「紅葉子(もみじこ)」とも呼ばれたりしていますし、唐辛子で味を付けたタラコの明太子も、美味しいです。
・・・さて、そんなタラさんですが、冷たい海で生息。
海底近くを縄張りにして、群れでお暮らしになっているのだとか。
ちなみに産卵は、冬から春まで。
沈性卵で、海底の砂泥の中にお産みになるんだそうですが、タラ類の産卵数は、数十万から数百万個とも(!)
魚類の中でも、特に多産系なんだそうですが、その生存率たるや・・・いやはや★
「親魚は、育児放棄をする習性(!)」だそうで、生存率はとっても低いという事です。
その中でも、根性で孵化した仔魚は、3.5ミリ前後から生長。
海の底で縄張りを張りながら、1年で16センチに(!)
2年目は20センチでぼちぼち、そこから今度は一気に3年目では、47センチ!
5年目で56センチ、8年目では90センチ程にまで成長をするそうですが、寿命は13~14年ほどとも。
とにかく、非常に貪食な魚で、「たらふくの語源」は、「鱈腹」からとも。
お召し上がりになるのは、まずは動物性プランクトンに始まって、小魚や甲殻類、貝類に至るまで。
とにかく何でも、良く食べます。
胃袋の中からは、100種類にもなるエサたる魚介類が出て来たという記録も、あるそう。
ですが、これは・・・鱈さんにとっては、とっても必要なことなんです。
何しろ冬以外は、タラさんは150メートルもの深海でお暮らしになっているので、非常にエサに恵まれない環境ですから、食べ溜しなければ、生き残れません。
この・・・食べ溜故に、すぐに胃潰瘍になってしまうという・・・鱈さん★
何とも切ないお話ですが、タラさんのこの病は自然と治ってしまうのだそうで、この病が命取りになるという事もないのだとか★
・・・天の神様の采配とは、良くしたモノです。
女房言葉(つまり、公家言葉)でタラは、「ゆきのまな」と呼ぶそうです。
「東医宝鑑(とういほうかん、1613年に刊行された朝鮮の医書)」では、マダラのことを「大口魚」や、「呑魚」などとも。
また、こちらは五代将軍・綱吉の頃に出版された我が国の本草書で、「本朝食鑑((1697)」では、「鱈は初雪の後に獲れる故、雪に従う」とあります。
こちらは多くの和漢の薬草や、食べ物などの名称はもちろん、来歴や形状、効能までも紹介している書物です。
タラさんはとにかく、活力が強い(!)
捕らえた後も、なかなかには死なない・・・という事で、宮中はもちろん、武家にもとても好まれたお魚なのだとか★
例えば、室町時代の暴君として知られる六代将軍・足利義教が、貞成親王に献上していたりとか。
もちろん徳川将軍家でも、愛されていました。
初代の家康が仙台藩主・伊達正宗から献上された鱈を、共に食したなる記述が資料にあります。
・・・京都は北陸に近いですし、「江戸幕府では、初鱈献上が恒例」などなど、広く親しまれていたようです。
・・・ただ鱈の欠点は、死んだ途端に鮮度が急激に落ちてしまう処に。
なので干しての加工なども盛んで、特に「棒鱈(ぼうたら・鱈を乾燥させたモノ★)」を使った一品は、京都のお正月には欠かせないモノだとか。
水に漬けて戻して、里芋などと一緒に炊き上げる・・・美味しそうですよね。
また、鱈の繊維なんですが、乾燥すればバラバラになり易いんだそう。
なのでこれを解しての、「ふくめ鱈(焼き鱈を解した料理)」や、「鱈ぼんぼり(鱈をほぐして、湯せんにかけて水分を飛ばし、毛羽立たせたも)」などは、古くは室町時代から人々に愛されて来たレシピなのだとか★
・・・これが、江戸の頃になると、独立。
「田夫」という料理の材料になり、現在では「田麩(でんぶ)」になったのだそうです。(^-^)
つまり、お寿司とかに彩りを添えるピンクのこちらです。
なにやら、馴染深い魚であった・・・鱈さんですが★
淡白で脂質も少ないので、その身は胃腸を温めて、血行を良くしてくれます。
また、ビタミンAやD、Eなんかも多く、骨粗鬆症は予防してくれまし、冬場にはぴったりの食材です。
心して、愛していこうではありませんか。
ブロッコリーの栄養と効能
ブロッコリーの栄養
ビタミンA、C、U、カロテン、鉄分、食物繊維など
ブロッコリーの効能
胃潰瘍予防、抗ガン化作用、粘膜保護、美肌効果ほか、
鱈の栄養と効能
鱈の栄養
ビタミンA、D、E、タンパク質、タウリンほか
鱈の効能
冷え性予防、風邪予防、生活習慣病予防ほか
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