いよいよ、台風シーズン到来?
・・・でもそれって、関東では9月だったハズですよねぇ。(^_^;)
日本が何だかもう、亜熱帯化している昨今ですが、みなさま、いかがお過ごしですか?
まいど、はわゆでっす!
はてさて、はわゆサン。
先月は新潟に招かれ、「殺陣の特別授業」をして参りましたっ。(^_^)v
・・・というのは、以前、福島県にある国際アート&デザイン専門学校に招かれ、郡山の駅前で演武をして来たのですが、その学校に舞台や声優を目指す学部ができたそう。
その学生さんは学校卒業後に、それぞれ東京に出て劇団に入ったりを志しているのだそうですが、特に声優系の養成所などでは、殺陣のレッスンが多いんです。
・・・アニメとかでは、戦闘シーンが多いからですかねぇ。(゜-゜)
そんな訳で、今のうちから殺陣の触りだけでもレクチャーしてもらえまいかという依頼で、新潟に行って参りました。
ところで、何故に新潟なのか・・・。(-_-;)
てっきり、郡山に行くものとばかり思っていた・・・はわゆサンでしたが、聞く処によると、1年に1回、新潟には学生総合プラザSTEPという建物があり、そこは様々な研修が出来たり、宿泊が出来る施設なんだそう。
そこを利用して何かを研修、翌日には街に繰り出して目的を持って研究、レポートを提出するという催しなのだとか。
社会に出れば、何かの折には「報告書」を提出することも多いので、その練習を兼ねての研修なのだそう。
この研修は年に2回だそうで、秋に行く時はいよいよ、郡山なんだそうです。
・・・3月から舞台公演で、ろくにスポーツクラブにも行けなかった・・・はわゆサン★
旅情気分は満載で、新潟県は佐渡島出身の稽古仲間に、美味しいお店はないかと聞いたり、「るるぶ」なんかを購入して、、、
もちろん、学生さんにお渡しする資料も作成しての、新潟出張となりました。
さて、このHPブログでもお伝えしてますが、はわゆサンは4月にスカパーに出演をしております。
その内容が、「NMB48の山田菜々さんが、殺陣に初・挑戦(!)」というモノだったので、殺陣のレクチャーには良いだろうと思い、学生さん達にはまず、そんな処から「殺陣とはどんなものか」と話しました。
そしてまず、時代劇の基本である歩き方や礼法の話をします。
「時代劇で殺陣を演じるには、まず立居振舞が時代劇のそれでなくてはならない」との事で、歩き方や座り方、座っていての方向転換など、みなさんに体験してもらいました。
・・・特に、擦り足や膝行(しっこう)なんかは皆さん、難しいと嘆きながらも、元気一杯に挑戦してくれました。(^_^)v
見てますと、座って話を聞くよりも動いている方がいい年代ばかりなので、次には殺陣の入門DVDを見ながらの内容に移ります。
皆さん、早く刀を持ってチャンチャンやってみたいようですが、刀を扱うなら構えや攻撃の仕方、斬り方の基本を心得てからの方が、振付を早く覚えられます。
ですが、私達の一般的な生活には、これらを覚える手段が全くありませんよね。(^▽^;)
みなさん、はわゆサンが渡した資料を丸めて刀にして、「林流刀法50素振りの型」を経験して戴きました。
ところで、この入門編DVDには、特典映像が3本付いているんです。
・・・殺陣と一口にいっても、例えば大河ドラマの殺陣、大衆演劇の殺陣、忍者の殺陣などなど、台本や時代、演出によっても雰囲気も内容も違います。
そこで、どこでも練習出来る「怪我をしない、受け身のやり方」をレクチャー。
・・・忍者はもちろん、侍の殺陣でも、蹴ったり転んだりはあるので、その動きをする為には、怪我をしない転がり方があるのですが、最初は慣れないので、みなさんキャーキャー言いながら、転がってくれました。
さて、刀の殺陣もいいのですが、一番需要があるのが、現代アクションです。
林流には、「現代劇18ヶ条」という稽古方法があるので、これも皆さんに経験して戴きました。
引率の先生によると、1年に1回文化祭があるそうで、そこで毎年シェイクスピアなどを上演しているそう。
ちょっとした小競り合いでも殺陣の範疇、今までは何とか、特に講師を呼ばずに上演してきたそうですが、今後は検討してみたいとのお話でした。
林流には、殺陣のDVDがありますから、基本は全て入っているので、見ながらの勉強は出来ますよとお話をしました。
さて、最後に皆さんにお話ししたのは、殺陣師には例えば江戸検定のような機関がないので、基準といったものがないという事でした。
時代劇を見て、なんとなく刀を振って殺陣を振り付けてしまえば自称・殺陣師です。
その基本も、はわゆサンなんか聞いていて、「えぇっ!? そんなの、おかしいっ」と叫んだ処で、その「殺陣師が、こうと決めた」からには、その場の大将は殺陣師です。
例え間違っていても、その場に行けば、トップの人がルールなので、その人に従わなくてはいけません。
林流は、本物の武術の基本に則って、全ての基本から応用までを範疇としますが、「殺陣師」と名乗る人の殆どがそういった教え方ではありません。
特別授業に参加した学生さんも、様々なお芝居、殺陣に出会うでしょう。
ただ、DVDにもあるように、構えの名前や技の名前、攻撃方法の基本など知っていれば、どんな殺陣師が付けた手でも覚えやすいといった処で、授業は終わりました。
・・・ホントに、同じ八双の構えでも、舞台出身の殺陣師の構えと、林流では違います。
でも、きちんと自分に基本があれば、「この殺陣師のバージョン」を自分に取り入れてその場は演武し、終わればまた自分の形に戻れます。
さて、それでは本物の基本とは、どこで手に入れる事が出来るのでしょうか。
林流は、全てが「武術の基本から始まって」いるので「理に叶った形と動きに、ドラマ性を加味した殺陣」が特徴です。
生け花や踊りもそうですけど、ホントは殺陣も、流は対決かなんかがあって、好きな流派が選べると良いと思いますが。
「ねんきらHP」を続けて1年経ちますが、そういえば何故、殺陣の人が「料理のHP」を作っているのかと、よく聞かれます。
切っ掛けは「殺陣だけではない広がりを作りたい」と思った事や、林先生が健康体操の本を出したので、健康絡みでお料理も・・・といった処でしたが、今では「やっぱり食べるって、生きる根源だから」かなぁと思っています。
・・・ちなみに林先生に言わせれば、「人間には、基本の三欲」があるとか。
睡眠欲と、食欲と、・・・あとは性欲なんだそうですが。(^_^;)
はわゆサンは、日本で一番古いと言われる室町時代から続く剣術、香取神道流に始まり、剣豪で名高い武蔵や、日本陸軍が作ったという戸山流など、様々な時代の剣術に触れ、取り入れたドラマに師匠の傍で関わってきました。
なかなか、出演には至りませんでしたが、例えばそういった剣術の創始者だって、武蔵だって、何かを食べて生きてた事に変わりありません。
食べて、生きて考えて、そして戦ってきたのかなぁと、遺された剣術だけでなく、食の方面からも考えたりします。
今の時代は何でもあり過ぎ、殺陣を演じるだけなら、お芝居をするだけなら、そんな事をしみじみと思う事もなかったでしょう。
「食べる事は、生きる根源」なのはもちろん、その生活を楽しく送るのは、人間の一生のテーマのように思えます。
宮本武蔵は、晩年はかなり偏屈だったと聞きますが、幸せだったんでしょうか。(^_^;)
食べる事は一番手軽で楽しく、幸せの入り口だと思います。
今少し、追及していってみようかと思います。(^-^)
- 投稿タグ
- はわゆ, 国際アート&デザイン専門学校, 山野亜紀, 林邦史朗, 殺陣