「ねんきら」も5回目の更新を迎え、そのレシピもいよいよ60品目になりました☆
・・・10月に入り、税金もあちこち高くなりますようでして、ちょこっと肩の落ちる気分の昨今ですが、みなさまいかがお過ごしでしょおか? (^_^;)
・・・さてさて。
9月25日に、マガジンハウスより林先生の書籍が出版になりました(!)
「武術家が考案した、身体にやさしい健康体操
林流 足裏呼吸法~サムライブリージング~」
この書籍の為に、・・・はわゆサン。
林先生に取材が入るサマを一部始終見ていたのですが、色々と先生や先輩などから話を聞いていたつもりだったのに、実は知らなかった(!)事の方が大変に多くてしみじみ、びっくり致しました★
今は時代劇、お金が掛る事もあってか番組数は少ないモノですが、なにしろ林先生が殺陣師になった当初は、昭和の30年代です。
最初は林先生を中心とする時代劇のベテラン・殺陣メンバーだって、時代が下がっていけば番組も様変わり。
刑事モノやアクションモノなどが増えれば、必要なノウハウも増えていきます。
その辺りになると、稽古場にも例えばボクシングをやっている人がいたり、合気道を得意とする人、空手を得意とする人が来たりして、そんな門下生からも林先生は、ノウハウを吸収(!)
はたまた、時代考証には手を抜かないNHKさんが連れて来る、「何とか指導の先生方のムチ(!)」にもあって、自身の探究心(ホントに、凝り性な人で★)もあってか、先生の道場もノウハウも、今のようになりました。(^_^;)
そうかそうか、そうだったのかといった感じで、こういうのをNHK朝の連ドラ「あまちゃん」で言うなら、「脳みそが、逆回転~☆」といった感じでしょうか。
「逆回転」といえば、NHK時代劇コメディー「お江戸でござる」で有名な、杉浦日向子さん。
2005年に彼女は亡くなられましたが、彼女の「食道楽」という本の中で「和食って何?」というエッセイがありました。
日本人の食に関する下りなんですが、それは・・・中国に住んでいたら毎日中華料理は、当たり前ですよねぇ。
イタリアだったらイタリアンだし、フランスだったらフランス料理、うむうむ。
それでは和食、つまり日本は・・・? (゜-゜)
黒船から始まったのか、幕末からこっち、日本人の食生活は、大(!)変化を遂げました。
朝は味噌汁に納豆で、昼はパスタで、夜は酢豚なんて、ホントに日常茶飯の食生活ですよね。
私たちの先祖が、ずっと食べてきたという「伝統的な和食」とは、例えば塩辛い副食(たくあん、梅干しなど)に、豆類や雑穀、たまに小魚と貝を並べた、ひたすらシンプルな食卓でした。
わずか百年やそこらで、これほどに日本人の食が、ここまで様変わりしていて良いのかという下り・・・うーむ。
今回の林先生の書籍にも、「何歳になっても、動ける身体のために」という下りがあります。
先行き、どうなるか判らない、この・・・日本という国で、せめて庶民に出来る事といったら、楽しく生きていくためにも、せめて身体が動いて、自分の面倒くらいは自分でみれて。
あとは自分の・・・、自分の身体と暮らしに見合った、美味しいお食事が死ぬまで食べられたら。
だって、食べるのだったら、美味しいモノが良いもんねっ。(^_^)v
そんな事を思って始めた「健康とお食事」のHP「ねんきら」ですが、この際、ひとつ。
「日本人の生活を支えて来た食生活」というのを確認してもみたくて、レシピ担当の飯嶋先生にお願いして「江戸暦」を始めました。
やってみて、判ったのが・・・。
なぜ「江戸」なのかと言えば、日本の和食が完成したのが江戸時代末期だったからなのですが★
当時は、・・・それは自然エネルギーだけの生活ですから、どこかに行くなら自分の足で行くしかないし、欲しいモノを買いに行くだけでも、膨大な量を歩いたり、歩いたり・・・。
何か産物を作るにも「手仕事」だし、夜鍋したくても当時の灯り「行灯」では、手許が暗くて見えないから、特に冬なんかは日も暮れるのが早ければ、早くに寝るしかない★
・・・というか、平成の日本は「脱・原発!」とか。
もちろん、それは・・・はわゆサンだって原発は反対だし、色々。
・・・色々と思う事はあるんですけど、振り返ってみれば例えば、日本のレクリエーションのゲームもパチンコもパソコンも、動力は「電気(!)」なのね・・・。(-“-)
どこかに行くにも、電車(は、電気)だし、リニアモーターカーだって電気。
電気をやめたら、この世の中は一体、どおなってしまうんだろおか・・・。
「太陽エネルギーだけで回っている、江戸時代」は、何をするにも手仕事、移動手段は己の足がメイン。
・・・なので「江戸暦レシピ」は実は、突き詰めて言えば「肉体労働をする人の為のレシピ」・・・。
今思えば、その「ガンガン働く、肉体労働レシピ」を食べながら、移動には車や電車を使い。(あぁ、エネルギー・・・)
遊ぶにしたって、PCやゲームで全然運動をしなかったら、そりゃあ「メタボ」にも、なるわいなぁ。。。
・・・そこまで時代を戻らなくても、林先生が殺陣師になったばかりの昭和30年代の渋谷の街並みは、
「今は高いビルばっかりだけど、当時は、しもたやばかりでさぁ~・・・」
・・・この、「しもたや」という言葉。
漢字で書けば「仕舞た屋」などと書いて、「しもうたや」が音変化した出来た言葉なのだそう。
この「しまう」とは「店をたたむ」「商売をやめる」といった意味で、語源由来辞典では江戸時代、ある程度の財産が出来ると店をたたんで、普通の家に住むことをいったとか。
「しもた屋」の多くは、表向きは普通の家なれど、裏では家賃や金利などで収入があり、裕福な暮らしをする人が多かったとも。
・・・たしかに、今も渋谷は出入りの激しい街だけれど、当時は一階か、二階建てがせいぜいの家屋ばかりだったと林先生は言います。
そんな・・・林先生の半世紀が詰まった「サムライブリージング」。
このHPでも紹介をしていますが、ぜひ、お手にとってご覧下さい。
- 投稿タグ
- 山野亜紀,はわゆ,林邦史朗, 殺陣, 足裏呼吸法