みなさま、明けましておめでとうございます~。o(^▽^)o

008「ねんきら」、初のお正月を迎えました。
みなさま、とにかく正月から寒くなる、寒くなると脅しまくられている昨今ですが、いかがお過ごしでしょうか。(^▽^;)

・・・はてさて、この1月で「ねんきら」も、いよいよそのレシピ数が、100の大台を超えました(!)
はわゆサンが惰性的に購入してきた料理資料も着々と増えて、歴史が大の苦手(!)な・・・はわゆサンも、いくらか知識が増えてきましたよ、おほほ・・・。(〃∇〃)
歴史を紐解いてみて逆に、一体何で今まで、こんな事に気付かなかったんだろう・・・と思う事もしばしばな昨今でございます。
今年もゆるく始りました「ねんきら」ですが、よろしくお願い致しまする~☆

さて、お正月です。

農耕民族の日本人は、新しい年を迎えると、その年の豊作を祈って神様にお祈りを捧げておりました。
「年神様」稲作の神様であり、また、福の神様でもあります。(・∀・)
なんと(!)皇室には、大晦日にまず川に入って身を清め、天と地、東西南北の四方を拝むなる習慣があり、
この「身を清めて神様を迎える神事」が、お正月行事につながったと、資料にあります。

屠蘇そして、お正月に戴く御屠蘇(おとそ)というのも、実は日本の習慣ではなく、中国から渡来してきたもののよう。
この「屠蘇という言葉」は、「蘇という鬼を屠る(ほふる、つまり殺める)」こと。
一般には、酒に・・・とはいえ、ここに今で言う調理酒の「みりん」を混ぜておくと、子供でも口に出来るくらい、甘くて口当たりが良くなるそうですが★
とにかく、この酒に「屠蘇散(と呼ばれる、ようするに散薬★)を入れて、一晩置いておきます。
そして、翌朝には「若水(わかみず)」。
・・・つまり、元旦の早朝になったら、まずは何処かの清い水で身を清めてから、神棚や仏壇に挨拶。
そして、一同が揃った処で、家族で年賀の挨拶。
雑煮を口にする前にまず、この屠蘇散を戴くんだそうですが、前置き長過ぎて、はわゆサンなら、くじけますな。(^_^;)
というか、1回もやったことがありません。( ̄ー ̄;

また、屠蘇散(という散薬)に含まれる薬草とは、紅花・浜防風・蒼朮・陳皮・桔梗・丁字・山椒・茴香・甘草・桂枝の(基本的には)10種類なんだそうで、今も漢方屋さんでなら、手に入るような品揃えですよね。

img10f710b9zik5zjちょいと目先を変えたら、養命酒か、ツムラの漢方薬か、ってな処でしょうか。

この呪い(まじない)が始ったのは、平安朝時代
厄病除けにと、年少の者から呑み始めて、年長の者で終ったり(年若い者からの精気を戴く)。
はたまたこれも、年上から回す地方もあって、ホントに様々なようです。

さて、1年の計は元旦にあり。

今年も「病気したら、美味しいモノが食べられない。だから美味しく、元気に生きていこうぜ、ねんきらHP」でございます。(^▽^;)
これだけ流通も発達し、健康やダイエットに関する情報なども、テレビやネットで溢れかえっているようにみえて、「えぇっ、そおなの?」と、驚く真実に巡り合う事があります。

a0130534_21584722一昨年のドラマで、「仁」という、現代に生きる医師が、江戸時代にタイムスリップをしてしまうというドラマが、大ヒットを飛ばしました。
その中で、主人公が愛するヒロイン、咲(さき)。
その母親が、脚気を患うという下りがありました。(^_^)v

この脚気という病は、有名な処では「江戸患い」とも呼ばれ、今でこそ「ビタミンB1が不足」した事から起こる病と知られています。
・・・ところが、ただのビタミン不足などと、軽んじていてはいけません。(-“-)
初期の頃はただの食欲不振に始り、とにかく全身がだるくなって、特に下半身がしんどいんだそう。(゜-゜)
次第に足が痺れ、むくんだり、動悸や息切れ、感覚がマヒして寝たきりになり、下手をすると心不全(!)を起こして死んでしまうという、ちょっと侮れない病なのです。

・・・先日、このHPの健康アドバイザー・林先生が幼少の頃(つまり、第2次世界大戦が終った当時ですね)。

yjimageとにかく物資と食糧不足から脚気に掛り、難儀をしたと聞いた・・・はわゆサン★
ようするに栄養不足から来る病とは知ってはいましたが、それを聞いて何となく、好奇心で調べてみる気になりました。

この病ですが、平安時代頃から「貴族を中心に流行していた」と資料にあります。

実はこの脚気さんビタミン不足でも起こる病気なんですが、世の中には「脚気菌」なる細菌が存在(!)
しかも空気感染(!)で、下手をすると、特に人口の多い地域では、集団感染で大流行してしまう病なんだそうです。
yjimage-(1)・・・人の多い処というと、江戸の長屋はもちろん、明治に入れば軍隊でも大流行して、その対処にはたいそう難儀をしたとか★

米は脱穀せず玄米のまま食べれば、様々なビタミンが摂れるのは皆さま、ご存知の通り。
ところが白米にしてしまうから、この貴重なビタミン源が削ぎ落とされてしまいます。
・・・江戸人は、長年の経験から「蕎麦を食べていると、脚気になりにくい」と知っていたようで、だから江戸では蕎麦屋が大流行りになったのかも知れません。

蕎麦や麦を食べると脚気になりにくいと知った軍隊では、脚気の流行を懸念して、とにかく積極的にパンや麦飯を支給したそうですし、小学校の給食でパンが多用されたのも、もしかしてこんな事が原因だったのかも知れません。

ですが、昭和30年代頃までの日本はまだまだ、「白米に、たくさんの麦を混ぜて食べて主食にする」人が多くありました。
yjimage・・・今でこそ「白米に雑穀を混ぜて食べるのが健康に良い」とか、「米余り」や「減反政策」、それをどうしていこうなんてニュースになる時代になりましたが、この当時はまだまだ、米の絶対的量が不足もしていたでしょうし、白米自体が高価で、なかなか庶民には口に出来ない宝物でした。

昭和6年に米処・山形の農家で産まれた私の父も、「銀シャリ(ようするに、白米★)が食べれるのに、代用食なんか食べられるか」と言って、蕎麦やサツマイモが食卓に上るのを嫌っていました。(^_^;)
「軍隊に行けば銀シャリが食べられるから」と言って、兵隊さんに志願したという人も多くいたのだと、亡き両親や、明治産まれの祖母から聞きました。

ビタミン不足もさることながら、基本的に今は特効薬が発見されてもいますが、脚気菌は死滅した訳でないので、また活躍する事もあるとか。( ̄_ ̄ i)

ando1脚気の特効薬は、ニンニクの成分アリシンに、ビタミンB1を足したアリチアミンとか。
「自分は、ニンニク好きだから大丈夫」という人もいるでしょうが、この成分。
水溶性だし、熱を加えれば壊れてしまうしで、その割には運動のし過ぎや食べ過ぎ、お酒のアルコール分解するのにも、途端に消費してしまう栄養素なのだそうで、気を付けていきたいモンです。

IMG_9729JINs・・・そういえば、「ドラマ 仁」で、主人公の仁が考案した「安道名津(あんドーナツ)」がコンビニ、セブンイレブンで販売されたなんて事がありましたよね。
みなさんは、食べてみましたか?

今月から始まった「ねんきら連載企画」、江戸の三白ご紹介(杉浦日向子さんの「一日江戸人」という本によると、江戸で一番食されたのは、お豆腐、大根、そしてお米だそう☆)の一品、「揚げだし豆腐」も、橘家のお弁当なる商標で売り出されてましたよね。(^_^)v

今年の「ねんきら」も、どうぞよろしくお願いします。