錦玉子のレシピ
そろそろ、大切な客を迎えての催し、
何をしつらえて、もてなしをしようや、、、
膳場の者で、夜を徹しての会合、まず一つは、錦玉子。
材料
  • ★2人分の材料です。
  • ゆで卵………3個
  • 砂糖………大3
  • みりん………大1
  • 塩………少々
  • 片栗粉………小1
作り方
  1. ゆで卵は黄身、白身に分け、笊で裏ごす。
  2. 砂糖、みりん、塩を半量ずつ、白身と黄身とに半分に分けて混ぜ、白身の方には片栗粉を加えてから、混ぜる。
  3. 耐熱容器に黄身をしいたら、白身をその上に敷き詰め、レンジで2~3分加熱し、そのまま冷ます。
  4. 冷めたら、切り分ける。
ちょこっと一言

はわゆサンは、ごくたまに「武士の饗応料理」という催しに参加する事があります。
加賀藩の殿様のお食事を整えていたという方の末裔、緋宮栞那さんが主宰するイベントで、殿様が殿様を接待する際のお料理を再現されているんだそうです。

そこで出会った「岩石卵」が、あまりにも錦玉子に似ていたので、せっかくの機会なので、緋宮さんにお尋ねしてみました。
・・・ちなみに、はわゆ家には「錦玉子を作る習慣は、なかった」のですが、、、

岩石玉子は饗応料理の一つで、やっぱり茹で卵を白身と黄身に分けて作りますが、当時の殿様の世では、お砂糖はなんと(!)
薬扱いを、されていました★
饗応の場にいる全ての人に分け与えられるよう、そこを大事にしてこのレシピは作られているんだそうですが、ちなみに当時の武士は、「時の声をあげるニワトリ」は、余り口にする事はなかったとか★

なのでニワトリは肉としてより、玉子の方が尊重されていました。
その貴重な玉子、茹でて黄身と白身に分けて裏ごし。
白身は水が出てしまうので、塩と砂糖を加えて裏ごししてから、なんと(!)
・・・一晩、置いておくとか★
この辺りの時間の掛け方が、饗応料理なのかもと、感じ入ってしまう・・・・はわゆサンでございます。 (^_^;)

ちなみにこういった料理法は、大奥を去った女性たちが伝えたのだとも。
・・・何しろ故郷に帰れば、彼女たちもそこは、生活をしていかねばならず★
大奥でのしきたりや礼節、そういったモノと共に伝えたとかで、このレシピはわりあい、何処の藩でも手掛けていたモノなんだそう。 

・・・作り方も、それぞれにあるそうですが、さすがに下々は一晩掛けてまではちょっと大変なので、片栗粉さんに活躍して戴いてのご紹介です。
甘くて、華やかな・・・錦玉子。
こんなお話をしながら、楽しんで戴けたなら、幸いです。 (^-^)
栄養情報
カロリー: 215キロカロリー(1人分)